近頃よく耳にする「ウェルビーイング(Wellbeing)」とは何か。それは本書によると、身体的にも、精神的にも、そして社会的にも「よい状態」のこと。つまり、心身ともに満たされた状態であることを指す言葉だ。 本書はこのウェルビーイングについて、非常に包括的に、さまざまな角度から解説を試みている。その中核となるメッセージは、ウェルビーイングとは「わたし」が一人でつくりだすものではなく、「わたしたち」が共につくりあうものだ、ということだ。 地球上の誰も無関係でないウェルビーイングだが、その構成要因は地域によって大きく異なるという。具体的には、欧米では「わたし」を中心とした個人主義的な視点で捉えられることが多いが、それだけでは関係性やプロセスのなかで価値をつくりあうという考えを取りこぼしてしまう。そうならないよう、「わたしたち」の視点でウェルビーイングを捉えるべきだ――書名にある「わたしたちのウェ
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