学校の空気についていけず不登校に 英人はこうもつづける。 「うちのクリニックには、学校の先生方も治療に来ていますが、話を聞いて同情することもあります。今の学校の中では、子供たちみんなの学力を上げ、みんなをおとなしくさせなければならない。それができなければ失敗と見なされる。これでは先生も生徒も大変ですよね」 英人はあるべき関係性を「Good enough mother」という概念を用いて説明する。これは「ほどよい母親」という意味であり、家庭では、完璧な親ではなく、むしろほどほどの親であった方が、子供は自分を追いつめずに、主体性を持って自由闊達に育つという含意がある。 学校もそれと同じだ。教師も等身大で、よいところもダメなところも見せることが出来る「ほどほどの教師」であれば、それを見た生徒も、それで大丈夫なんだと考える。このため不完全な自分も受け入れて、自分らしくいられるし、教師も「完璧な教師
現行の学習指導要領において、学びの核として位置付けられている「総合的な学習の時間」。しかし、教科書のない学びに対し、カリキュラムづくりの負担が大きいと感じている教員や、「調べ学習で終わってしまう」「子どもが主体的に取り組まない」などの課題を感じている教員も多い。そうした中、学年の通期の学習における概念を核に、総合的な学習の時間のカリキュラムづくりに取り組んでいるのが、東京都三鷹市立第三小学校(山下裕司校長、児童723人)の山下徹主任教諭だ。4年生124人が昨年10月から取り組む「未来の暮らしを考える」プロジェクトを追った。 「循環」を核に、いくつものプロジェクトを進行 365日のうち、晴れるのはわずか5日の「雨のやまない世界」、はるか上空の空中都市、特殊なモビリティで空を移動する「空中で暮らす世界」、週末に月で過ごすのが当たり前の「月を行き来する世界」……。実はこれらは今の社会課題や最新の
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