1. 日本人が理解できないパリ協定 「気候正義」とゼロエミッション 2015年12月に採択され2016年11月に発効したパリ協定を日本人が理解できない問題の核心は「気候正義」(climate justice)という言葉に行き着く。日本人は「正義」という言葉が苦手である。さらに日本人は「未来を予測する」ことを苦手とする。パリ協定には、今世紀末までに何々をするなどと書かれているので理解できない。未来からバックキャストして現在を変えるというのは、日本人にとっては相当難しいことである。未来を考えない方が自分たちにとってプラスだと考えているとさえ感じる。そこで、イノベーションが重要になるのだが、アメリカのクレイトン・クリステンセンが言う「破壊的なイノベーション」だけが本物のイノベーションであり、それ以外は本物ではないなどと考えてしまい、その結果、やればやるほど自分を苦しめてしまうことになる。 パリ協
![持続可能な未来に向けた日本の進路 ―エネルギー・環境イノベーションの創出― | 一般社団法人平和政策研究所](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ec44c6061cbc93c09cd956f51095465e80630b3a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fippjapan.org%2Fipp2020%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F10%2Fimage61-768x512-1.png)