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ブックマーク / kotaenonai.org (5)

  • 公正・正義を教育のめがねで探究するその5:デューイ『民主主義と教育』そして総括 - こたえのない学校

    さて、「正義」のブログも5つ目、いよいよ最後になります。今回の「哲学登山」テーマは「正義」だったのですが、プログラムとしての目標は「民主的な教育を人々と正当に実践するための考え方を理解する」ことに置きました。つまり「民主的」ということを考えるためには、“自分なりの正義”の理解と感度を持つことが前提条件になる、ということです。でも、「正義」を今の現実社会の中でどのように実践していけばいいのか、ということを考えた場合にはどうしても、「民主主義」ということを考えなければならないし、さらには、「教育」に携わる私たちは、それを「教育」「学校」という文脈で考え続ける必要があります。そして、それを生涯にわたって考え続けたのが、ジョン・デューイです。 「デモクラティックエデュケーション」という言葉がありますが、何が「デモクラティックなのか」ということを考えずに、目の前の手法やフォーマットを安易に使ってしま

    公正・正義を教育のめがねで探究するその5:デューイ『民主主義と教育』そして総括 - こたえのない学校
  • 公正・正義を教育のめがねで探究するその2:ロールズ「コーポラティブベンチャー」を教育に応用する - こたえのない学校

    前回は「正義」についてプラトンを中心に考えました。今回は、二十世紀最大の政治哲学者と言っても過言ではないジョン・ロールズの思想について「学校」のメタファーを使って考えていきたいと思います。プラトンは「正義」が何かについて非常に明快な示唆を与えました。でも、「どうやったら正義を実現できるのか?」については、複雑な現代に生きる私たちが具体的にすぐ行動を起こせるような、誰にでもわかるような方法(How)を指し示すことはありませんでした。 だって、さまざまな欲求を持ち、さまざまな個性・技能・卓越を持つわたしたちが全て幸福になれる世界なんてどうやったら実現するのでしょう?私たちは「家族」内や「職場」内ですら、お互いの価値を認め、いつもハッピーに暮らせるとは限りません。どんなに近しい人であっても、全く同じ主義主張を持つことはありえません。さまざまな考え方を持つ私たちが調和し、一緒に生きていくために、ど

    公正・正義を教育のめがねで探究するその2:ロールズ「コーポラティブベンチャー」を教育に応用する - こたえのない学校
  • アートと教育(1)シラー『人間の美的教育について』遊戯衝動は人を美的人間にする? - こたえのない学校

    昨年は『協働する探究のデザイン』を5月に上梓した後、インクルーシブ教育のFox Projectが格稼働したので、もうてんてこ舞い。活動ばかりで趣味のブログが全然書けない年でした。「活動しなさい」というメッセージだったのだと思っていますが、やっぱり色々読んだり考えたことは記録に残しておきたいもの。ということで新年の決意(!?)ではありますが、今年は頑張って書いていきたいと思います。 そして、年最初のテーマは「アートと教育」としました。というのも、High Tech Highの理論的支柱となる米国の教育者ロン・バーガーの日招聘と研修実施が8月頭に決定したからです。High Tech High の教育大学院で解放(Liberation)や正義(Justice) を教えているMichelle Pledger たちとDeeper Learning Conference Japanという形で進めよ

    アートと教育(1)シラー『人間の美的教育について』遊戯衝動は人を美的人間にする? - こたえのない学校
  • 私たちの教育のルーツを辿る(1)大正自由教育のはじまり - こたえのない学校

    新型コロナウイルスの感染者拡大が止まらず、気持ち的にも落ち着かない日々が続いています。 ちょっと前のブログから時間が空いてしまいました。12月に『探究する学びをつくる』というを出しまして、その関係もあって、最近オンラインでお話しする機会が増えているのですが、今月の頭にドルトン東京学園の荒木貴之校長よりお声がけをいただき、“「探究」がある学校をつくる −大正自由教育のリバイバルとPBL−”というテーマでお話しさせていただきました。 ところで、「ドルトンプラン」また「大正自由教育」という名前は聞いたことがあるでしょうか? 今、今学習指導要領などで「探究」という言葉が重要視されています。また、私自身アメリカの学校のプロジェクト型学習(PBL)を紹介するを書いたわけですが、そもそも近代学校教育としての「探究学習」のルーツは、日で言えば「大正自由教育」に見出すことができます。荒木先生と当日どん

    私たちの教育のルーツを辿る(1)大正自由教育のはじまり - こたえのない学校
  • デンマークの「生のための学校」フォルケホイスコーレってどんなところ?(インタビュー) - こたえのない学校

    藤原さとです。朝などは少し暑さも和らいできたでしょうか。 さて、名前だけは知っていたけど、この数ヶ月気になって仕方がなかったフォルケホイスコーレ。フォルケホイスコーレはデンマーク発祥で「人生の学校」とも呼ばれる、17歳半以上ならだれでも通える教育機関です。人生の中で立ち止まり、生徒と先生が共に暮らしながら共に対話しながら学ぶ場所で、北欧に150校、デンマークに70校あるそうです。 フォルケホイスコーレ運動をはじめたグルントヴィは「デンマーク近代教育の父」「成人教育の父」とも呼ばれています。この人物の詳しいことはまたと思っていますが、北海道東川町へ移住し、「日にフォルケホイスコーレをモデルにした人生の学校を作ろうプロジェクト」と株式会社Compathを立ち上げた 安井早紀さん、遠又香さん、にフォルケホイスコーレのお話をうかがいました。 安井早紀さん、遠又香さんは、3年前にフォルケホイスコー

    デンマークの「生のための学校」フォルケホイスコーレってどんなところ?(インタビュー) - こたえのない学校
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