タフであるために大きな体を持つ必要はないということが証明された。ある種の微生物は地上の40万倍という重力のもとでも生存できるという。 これに対して、ほとんどの人間は地表の重力(G)の3〜5倍に相当する力を受けると意識を失う。 日本の海洋研究開発機構(JAMSTEC)の生物学者、出口茂氏は、40万Gという極端な「高重力」は通常、非常に重い星の表面や超新星の衝撃波の中など宇宙環境にしか見られないと話す。 出口氏の研究チームは、超遠心機と呼ばれる装置を使い、地上で高重力を作り出すことに成功した。 研究チームは、人間の大腸菌(Escherichia coli)を含む5種の細菌を超遠心機にかけ、徐々に重力を高めていった。重力が増すにつれ細菌はかたまって粒状になったが、互いに強く密着させられても生育に支障はないようだった。5種とも、数千〜数万Gの重力下で正常に増殖した。 大腸菌と、土壌中によ