落語とは人間の業の肯定である-と喝破した古典落語の名手、立川談志さんが21日午後2時24分、喉頭(こうとう)がんのため都内の病院で死去した。75歳だった。“しゃべれない談志”は見せたくない、というダンディズムで密葬が終わる23日までその死が伏せられたが、弟子たちとの最期の筆談では、放送禁止用語のあの4文字を贈る洒脱さを見せた。 「家族の方のみで荼毘に付されたと、先ほど聞きました。最後の最後まで師匠らしい。自分の良しとしない姿は弟子どもに見せてなるものか、というダンディズムですかね」 都内で師匠の訃報を知った弟子の立川志の輔(57)は、こう語り唇を噛んだ。最後に会ったのは8月。談志さんはがんによる呼吸困難から気管切開で話せない状態だった。 「筆談で放送できない言葉をホワイトボードに…。えっ、これ書くのかよ?って大笑いでした」 弟子の談笑(46)もフジテレビの取材に、「かろうじて筆談ができる状