1万円に似せたおもちゃの「百万円札」で買い物をし、商品と釣り銭をだまし取ったとして、大阪府警西成署は4日、大阪市西成区の派遣社員・岩田将大被告(22)(覚醒剤取締法違反で起訴)と、同市住之江区の同・山田貴之容疑者(28)を詐欺容疑で逮捕、送検したと発表した。 同署によると、岩田被告らは6月12日午後7時50分頃、西成区の商店で、男性店主(86)に1万円を装って渡し、商品のバナナと缶飲料2本(計350円)、お釣りの9650円をだまし取った疑い。 この「百万円札」は付箋として市販されているもので、「見本銀行券 百万円」などと書かれている。岩田被告は商店を出た後、覚醒剤を密売人から購入しようとしたが、見破られて殴られたため、西成消防署に逃げ込んだという。