大阪市北区のビル一室で女性(38)が刃物で刺された事件で、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された同市西成区の無職、中勝美容疑者(66)が「女性との間に金銭トラブルがあった。殴られたので刺した」と供述し、正当防衛を主張していることが5日、曽根崎署への取材で分かった。 中容疑者は京都府舞鶴市の女子高生殺害事件で無罪が確定する前の昨年8月、窃盗事件で実刑判決を受けており、関係者によると、今年9月末ごろ出所したばかりだった。 曽根崎署によると、女性は吉留博美さんと判明。顔や首、胸など11カ所に傷があり、殺意があったとみて調べている。一時意識不明になったが、病院で手当てを受けており、重傷とみられる。 中容疑者は「吉留さんとは、同じ職場で一緒に働いていたことがある」と話しているという。 署員が現場に到着した際、中容疑者は手に刃渡り約10センチのナイフを持っていた。手放さなかったため、署員がたたき落として取り