「何かいろいろと揉めていることが分かりました。~オリンピックにも建築にもさほど興味のない人間だったので、~どのような建造物を新たに作るプランが出ているのか、特に注意を払ってきませんでした。」 「僕はイデオロギーが激しく対立しているような社会問題に関する署名はたいてい躊躇する「政治びびりタイプ」です。けれど建築や公共空間に関することなら、美術家としてそれなりに重ねた経験を踏まえ、何事かのアピールの一翼を担ってもいいかと考えました。」 「僕はザハ案のデザインや機能面などに特別に反発心があるわけではなく、それを選んだ人々――社会的地位の高い中高年の日本人をある意味代表していると思いますが――の精神構造に大いなる疑問や危惧を感じているのです。それが僕の単なる想像ではない証拠には、彼ら――オリンピック招致委員会――が2012年 に発表した公式メッセージを読めば分かります。」 「オリンピック・パラリン