■毎は「再稼働への信任ではない」 9日の東京都知事選で、自民党など与党が支援した舛添要一元厚生労働相が細川護煕元首相らを抑えて初当選した。 選挙戦では細川氏が小泉純一郎元首相と連携して「原発即時ゼロ」を訴えたことから、原発問題が争点に急浮上した。 選挙結果を受けて産経は「『脱原発』を掲げたムード選挙は敗れた」、読売は「非現実的な『原発即時ゼロ』の主張に、多くの都民が拒否反応を示した」と、ともに冒頭で、「原発ゼロ」を言い立てる陣営に都民が背を向けた点を強調した。 細川氏が「脱原発」を単一の争点にしたことについて、産経は「『脱原発』に傾倒する知事の登場を都民が望んでいただろうか」と問いかけ、細川氏は脱原発の具体策に向けて説得力のある工程表すら示さなかったと批判した。また有権者については「景気・雇用や社会保障など都政の諸課題を幅広くとらえて判断した」「国政と都政の課題の違いを見きわめ、冷静な選択