東北・嶺岸ヒーロー弾で“今野賞”ゲット…全国高校サッカー 残り3分、決勝点を決めた東北・嶺岸(右)は跳び上がってド派手なガッツポーズを見せた ◆第88回全国高校サッカー選手権第2日 ▽1回戦 東北2―1一条(31日、等々力陸上競技場) 1回戦が行われ、東北(宮城)はMF嶺岸佳介(3年)が後半37分に直接FKを決めて、一条(奈良)を2―1で下して8年ぶりの選手権1勝を飾った。 後半37分、FW千葉真史(2年)の突破で得たゴール前20メートルのFK。左足を振り抜く前に嶺岸は自らに言い聞かせた。「すごく緊張があった。でもここで決めたらヒーロー。開き直っていいところに蹴ってやる」。低い弾道が相手DFの壁の間を抜けてゴール右下に飛び込んだ瞬間、左拳を握りしめて絶叫した。 勝利の執念が昨夏の高校総体8強の相手を上回った。開始2分に嶺岸が右サイドを破り先制。後半13分に追いつかれたが、決して下を向かなか