女子代表の限界近くまで出し切った惜敗振りが、あまりに颯爽としていたので、一層男への風当たりが強い。確かに、今回の反町氏が率いた五輪代表については不満が多い。その根本要因は先日述べたように、オーバエージ不在と言う日本協会の真剣さの欠如にあった。 ただし、根本要因がダメだったと言ってしまうと議論はそれで完了してしまう。ピッチ上の問題点はそれでそれで検討し、反省すべきではあろう。と言う事で遅ればせながら、そのあたりについて何回かに分けて講釈を垂れてみたい。 一連の五輪代表批判で気になるのは、「戦う姿勢の欠如」とか「走りが足りない」とか、あまりに精神論に偏った批判が多い事だ。上記した女子との対比が一層その印象を高めているのかもしれない。しかし、私は今回の五輪代表のピッチ上の不首尾を、単に精神論で片付けるのは非常に危険だと思っている。 例えば合衆国戦。この試合は、後半立ち上がりの勝負どころを巧く突か