浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio 天皇杯決勝で京都に快勝したFC東京。ACL出場権も獲得した 初のJ2対決として注目を集めた、今年の天皇杯決勝。だが、その戦いは2部リーグに在籍するクラブ同士とは思えないほど、実に見応えのある好ゲームとなった。 リーグ戦での対戦は、FC東京の2戦2勝。しかもトータルスコアは10-2と、FC東京が圧倒的優勢だったが、京都サンガは臆することなく、持ち味であるパスサッカーで挑み続けた。 ときには、ピッチの8分の1ほどの範囲内に7人もの選手が集まる状況を作り出し、ショートパスをつないで東京ゴールに迫った。極端すぎる戦い方に賛否はあろうが、自らのスタイルを貫き、しかも、実際にチャンスを作り出しているという点においては称賛に値する。 しかし、これに動じなかったFC東京もまた、見事だ