ピッチに入場するG大阪と大体大の選手たち。いよいよJクラブと都道府県代表との対戦が始まった【宇都宮徹壱】 横浜国際で行われた日本対パラグアイの取材を終えて、ほとんど徹夜で原稿を書き上げてから、新幹線に飛び乗って西を目指した。次のグアテマラ戦は大阪・長居で行われるので、先乗りして関西方面で天皇杯2回戦を取材しようと考えたからだ。3日は天皇杯1回戦、4日は代表戦、そして5日は天皇杯2回戦。多くの記者が集まって緊張感がみなぎる代表戦の現場と、何とものんびりした雰囲気の天皇杯1・2回戦の現場を行き来するのは、さながらヨハネスブルク(高地)からダーバン(低地)に移動した時のようなギャップを想起させる。移動の大変さもさることながら、ここは頭の切り替えも重要だ。 さて、関西方面での取材ということで、秋津サッカー場での1択だった1回戦とは違い、今回は非常に選択肢の幅があるのがありがたい。京都の西京極、神