韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領(70)は10日午前、日本固有の領土で韓国が不法占拠している島根県の竹島(韓国名・独島)上陸に向け出発した。竹島に近い韓国の鬱陵島を経由するという。政権末期でレームダック(死に体)状態の李大統領による人気取り策とみられるが、「ロンドン五輪サッカーの結果が竹島入りの動機」との指摘もある。 玄葉光一郎外相は同日午前、「仮に訪問が行われればわが国の立場と相いれず中止を強く求める。毅然と対応しないといけない」と述べた。 韓国の歴代大統領は、暗殺や自殺、本人や親族の逮捕など悲惨な末路を歩む例が多いが、李大統領も例外ではない。12月に大統領選があり来年2月には次期政権が始動するが、実兄の李相得元国会議員が不正資金事件で逮捕、起訴されるなど親類や側近の不正が相次いで発覚。「政府機関も、次期政権の発足を待つかのように大統領府の指示を聞かなくなり始めた」(韓国政府関係