ファシリテーション・テクニックを極める当研究所。現場で培ってきた数々のテクニック/ノウハウの中から、即効性があるツールを紹介しています。第5回と第6回のテーマは「課題管理とTo Do管理」です。今回は実践編として、プロジェクトの計画期と実行期のそれぞれで、「課題管理」と「To Do管理」として実際に何をすべきかについて、実例を交えて紹介します。 プロジェクトの計画期になすべきこと プロジェクトの各種計画を策定する計画期には、課題管理の計画を策定します。 (1)課題管理の対象範囲、役割・体制の定義 まずは、課題管理の対象範囲を決め、どのような流れ、体制で行うかを決定します。対象範囲は、まずプロジェクトとして管理する範囲を明確にしたうえで、プロジェクト全体の課題を、プロジェクトマネジャー(PM)またはPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の1カ所で管理するのか、チームごとに管理するのかを、