筆者は昨年8月、サンプルではない“意味のある”アプリを生まれて初めて作った。情報系の大学に通って多少はプログラミングの経験があったが、記者になってから20年間、1行もコードを書いていなかった。一念発起して作ったアプリは、筆者が属する日経Linux編集部内で、校正原稿のステータス(進捗)を管理するものである。 「何とか業務を効率化したい」。そんな殊勝な心掛けもあったが、より大きな理由は「作ってみたかったから」である。もっと正確に言えば、新しい技術に直に触れてみたかったのだ。 きっかけは、クラウドだった。アプリは、米Googleの巨大なWebシステムをプラットフォームとして利用できるPaaS(Platform as a Service)「Google App Engine(GAE)」上で作った。GAEでは、RDB(リレーショナルデータベース)よりもスケーラビリティーが高いNoSQLの先駆者「B
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