アルコール依存症は、家族や仕事、趣味よりも、飲酒をはるかに優先させる状態のことです。4) 飲酒したいという強い欲望や強迫感が湧き、飲酒量のコントロールができなくなったり、離脱症状(吐き気・手のふるえ・けいれん発作など)が出たりします。4), 6) 治療目的は2つあります。 1つは依存状態からの脱却。もう1つは合併症の治療と進行抑制です。 アルコールは身近な飲料である一方で、精神依存(飲みたくてしょうがない)・身体依存(飲まないと不快)を引き起こす薬物でもあります。7) そのため一旦依存症になってしまうと完全に治癒することはなく6)、個人や家族の努力でどうにかすることは難しい疾患です。 というのも、本人が依存症だと思っていない(ただお酒が好きなだけだよ!)、または思っていたとしても自分の力ではどうにも止められない状態になっているからです。6) よって、治療は専門のプログラムや専門家の指導の下