欧州保全プログラム(EEP)のもと、繁殖目的でドイツ、ベルリン動物園に連れてこられたオスのキングペンギン、スタンとオッリ。繁殖期が到来してもどういうわけかメスには一切目もくれない。 飼育員がよくよく観察したところ、どうやらこの2羽は、愛し合っているようで、お互いを求めあう姿が確認されたという。 ペンギンの同性愛はわりとよくあることで、世界各地の動物園で確認されているが、スタンとオッリもそうだった。このままでは繁殖計画には参加できそうにない。 通常なら一時的に2羽を切り離すところなのだが、この2羽には幸せな結末が待っていた。ゲイ専用の施設に移送されたのである。 ドイツ、ハンブルグに新しくできたティアパーク・ハーゲンベックのペンギン施設にはオスしかいない。既に各地から引き取られたペンギンのゲイカップルたちが住んでいる。 ペンギンは受精卵さえあればオス同士でも卵を孵すことが可能なことが判明してい