衆院本会議で代表質問する民主党の小沢代表。後方は麻生首相=1日午後、松本敏之撮影 ■直ちに総選挙を まず、総理大臣の在り様について。1年足らずの間に2人続けて政権を投げ出した自民党の総裁が、総選挙を経ないで三度(みたび)、ここにこうして総理の座に座っておられるのは信じがたい光景だ。与党が政権を担う能力を失ったならば、直ちに野党に政権を渡し、総選挙を行うのが議会制民主主義の筋道だ。総理は「憲政の常道」をいかがお考えか。 総理の所信表明演説とは、総理自身の政治理念とそれに基づくビジョン、政策を明らかにするものと理解していたが、麻生総理の演説には明白な理念も具体的なビジョンや政策も全く示されていない。唯一、具体的なものは民主党への誹謗(ひぼう)中傷だけだ。総理が逆に野党にいろいろと質問するのも、私の39年間の議員生活において初めての経験。しかし、せっかくのご質問なので、私の所信を申し上げ、