21世紀の世界を見渡しても1世紀のローマ帝国ほど住みやすい国はないだろう。何があっても国民が飢えることはなく社会保証が充実している。通商は自由でさかん。常に政治に民意が反映されている。庶民も貴族もがんばればむくわれるからみんながんばる。汚職は告発される。治安はよく安全保証も磐石。出身地や民族で差別されることはないし、信教の自由もある。上流階級は国のことを第一に考えるし、トップは100年先を見てる。 もちろん、これはいい所ばかり見てるわけで、文句のつけようがないわけではない。例えば、階層間の流動性はあるとしても階層は厳然とある。貴族の子は貴族で奴隷の子は奴隷。議員や上級官僚になれるのは貴族だけ。でも、貴族でなくても貴族になれる仕組とか暗黙に庶民の意向を調査する手段が確保されている。欠陥があってもそれを補償する仕組があってそれがちゃんと機能している。 全てにおいてこういうことが言えて、言わばオ