2月2日付の「危険な方向に向かう振り子」という私のブログで、週刊新潮で引用された藤原正彦先生の「日露戦争でロシアを叩きのめした」という言葉に噛み付きましたが、まだ気が収まらないので、もう少し言わせてください。 日本人は、外国人が自分達をどう思っているかをいつも気にしているようですが、私はそのこと自体は非常に良いことだと思っています。(そんなことを一向気にしていないように思えるのは、米国人、英国人、フランス人、中国人ぐらいであり、それは大国意識を捨てられない彼等の傲慢さ故です。) しかし、日本人の場合には、自分達の特質について語るときに、過度に卑屈になったり、その裏返しで過度に尊大になったりする傾向があるのが気になります。 現実には、どんな民族であっても、どんな国であっても、良いところ強いところと、悪いところ弱いところが、相半ばするのが普通であり、「それを冷静に認識して、悪いところを改め良い
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