私は11/27のエントリー「結局、低付加価値/低賃金労働を誰が担うのか」でフリーターが自分たちが産業界に都合のいい低賃金労働者であると気付き、働くのが馬鹿馬鹿しくなったのがニートの増加の一因と申し上げた。正確には90年代は自由なライフスタイルを模索する若者と、低賃金でフレキシブルな労働者を求める産業界のニーズが一致し、フリーターの需要が一気に高まったが、2000年代に入りフリーターを長期間続けたものたちが、同年代の正社員との給与差に愕然として、次々と自分たちが産業界に都合のいい低賃金労働者であることに気付いていったのが現実だと考えている。 フリーターの増加に関しては、それ自体が問題であるか否かの議論がまだ残っているが、技術の伝承の意味や年金問題などの局面で、できるだけ正規雇用社員を増やすべきだとの意見が学識経験者の間では根強い。 しかし日本の産業のサービス化において低賃金の非正規雇用者はな