現代のPCゲームにとって、もはやSteamを始めとしたダウンロード販売サービスはなくてはならないものとなっている。便利で安価なことは確かだが、小規模なインディーズ開発陣にとって容易に流通経路を確保できる点でも、大きな魅力がある。 しかし、このダウンロード・サービスに大きな影が差している。それはダウンロードサイズの肥大化だ。今のAAA級では、数十ギガバイトレベルのサイズのタイトルは珍しくなく、それがゲームの技術的進歩に必要だとしても、多くのゲーマーのユーザビリティを削いでいるのではないか。 一方で、ゲーマー側のハードはどうか。ハードディスクのような記憶媒体を拡張するには限度があり、ダウンロードに使用する回線速度の改善は困難で、しかもユーザーの住居によっても左右される。つまり、ゲームの肥大化に対して、一部のユーザーが打てる手立てが少ないのだ。 ダウンロードサイズの肥大化は、AAA級パブリッシャ