1980年~1990年代半ばに活動し、「リバーズ・エッジ」や「pink」などの作品を発表したマンガ家、岡崎京子さん。1996年に遭遇した交通事故の影響で現在は執筆を休止していますが、今なお多くのファンから支持されています。7月には、代表作の1つ「ヘルタースケルター」が実写映画化され、主演の沢尻エリカさんの激しい演技や、監督の蜷川実花さんによる独特の世界観で話題を集めました。筆者も劇場に足を運びましたが、驚いたのが若い女性客の多さ。映画は見たけれど、原作や他の岡崎京子作品を知らないという方も多いのではないでしょうか。そこで、ネットの岡崎京子ファンと『岡崎京子の研究』を執筆したばるぼらさんに「ビギナーが最初に読むべき岡崎京子の1冊」を聞いてみました。 ■アンケートで支持されたのは『リバーズ・エッジ』と『pink』 ▽ http://q.hatena.ne.jp/1344336204 岡崎京子フ
1980年代初めに、現在のインターネットを予感させるような雑誌が日本に存在した! なんて言っても信じてもらえないだろうか。しかし実在したのだ。 その雑誌の名は「ポンプ」という。同誌を創刊した編集者・橘川幸夫は当時、その創刊意図を次のように書いていた。 《ぼくは、今「雑誌」を作ってるという意識はない。白い紙の束を全国に流通させることが、ぼくの仕事だ。黒いインクは、みんなに伝えたいことがある人、個人がやる仕事だ。ぼくの仕事は、一人→不特定多数につながる電話回線のとりつけだ》(「宝島」1980年5月号) 《一人→不特定多数につながる電話回線》という表現からは、やはりインターネットを連想してしまう。 実際、「ポンプ」をいま読むと、誌面で自然発生的に読者たちが同じ話題で盛り上がる様子はネットの掲示板を彷彿とさせるし、巻末には前号以前に掲載された投稿に対する意見や感想がまとめられ、ブログにおけるトラッ
映画『ヘルタースケルター』より (C)2012映画『ヘルタースケルター』製作委員会 岡崎京子の原作を蜷川実花監督が沢尻エリカを主演に迎え完成させた映画『ヘルタースケルター』が7月14日(土)より公開。試写会場では、スクリーン両脇にガードマンが立ち、上映中に客席を沢尻エリカのヌードを盗撮されないために暗視カメラで監視するという異様な雰囲気だった。さらに、その主役の沢尻エリカが休養し、週刊誌でスキャンダルになる一方で、パルコの実際のCMに映画の中のりりこの映像が使用されるなど、映画の中と外がミックスし、虚実入り乱れた様相を呈してきている。そんな状況の中、長きに渡り企画を温め映画化を実現のものとしたプロデューサーの宇田 充氏に、今作製作にまつわる経緯を聞いた。 【企画】 ──今回はどうやって『ヘルタースケルター』ができあがっていったのか、その作り方をお聞きしたいと思います。企画を立ち上げるために
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