日本シーサート協議会(NCA:Nippon CSIRT Association)とは、各企業や団体のCSIRTの連携を目的とした組織。2007年3月に設立され、今年で設立10周年を迎える。そこで今回、国内のサイバーセキュリティの現状やCSIRTの重要性などを広く知ってもらうためのイベント「NCA 10th Anniversary Conference『絆』」を開催した。満永氏の講演はその一部。 講演では、いくつかの事例が紹介された。その一つが、2014年11月に日本レジストリサービス(JPRS)が注意喚起した「ドメイン名乗っ取り」(ドメインハイジャック)。ドメイン名の管理事業者(レジストリ)や登録事業者(レジストラ)のデータベースに登録された情報を書き換えて、正規サイトにアクセスしようとした利用者を攻撃者のWebサイトに誘導する。 登録情報が書き換えられるので、利用者は対処しようがない。「