企業が自家用の太陽光発電所を設けるとどのような利点があるのか、どのように建設すればよいのか、低価格化の工夫は何か、小寺信良氏が群馬県館林市の「館林ソーラーパーク」に迫った。 国際航業グループが群馬県館林市に太陽光発電施設「館林ソーラーパーク」(図1)を完成させたというので、現地で実際の施設を見学させていただいた。幹線道路から細い道を少し奥に入った、住宅地の間に作られた、小型の太陽光発電所である。 きれいに整地された長方形の土地は、ほぼ10年間手つかずのいわゆる民間遊休地であった場所で、草ボウボウの工場跡地だった。面積はおよそ7500m2。建て売り住宅なら数十軒ほどは建つぐらいの広さである。住宅地として考えれば広いが、発電所として見れば破格に小さい。 事業主の国際航業グループの前身である国際航業は、空港の土地や施設といった資産を管理運用する不動産業を目的として1947年に設立された、古い会社