あひるのCMで知られるアフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)が、がん保険のウェブCMを展開している。そのCM「生きるストーリー」に登場している一人が、自らを「ニュースの職人」と呼ぶジャーナリストのだ。しかし、不偏不党が大原則であるべきジャーナリストが、一私企業のCMに出ることはタブーとされてきた。それゆえ、鳥越氏の行動には、メディア関係者からも疑問の声が上がってきている。 鳥越氏がCMに登場するのは、初めてではない。2003〜04年と2年連続で日本損害保険協会の「地震保険」のCMにも出演している。だが、その後、損害保険会社の不払い問題が発覚した。社会を揺るがしたこの問題を報道すべき側の人間が、「ジャーナリスト」として損保側のCMに出ていたことは市民のひんしゅくを買った。「鳥越の信頼性で商品が売れる。そのために彼を起用したのだろう」(損保業界関係者)というが、その信頼性を担保している