ITスペシャリスト もはやセキュリティ界で知らぬ者はいないという、「ハッカー検事」こと大橋充直氏。コンピューターの知識と法律の知識を兼ね備えた専門家として、セキュリティのイベントなどでも引っ張りだこの大橋氏ですが、いわずもがな、本業はハッカーではなく、バリバリの検事さんなのであります。前編では、普段はなかなか知ることのできない、検事という職業の日常についてお話をうかがいました。 大橋充直(おおはし みつなお) 昭和33年12月横浜市生まれ。いて座のAB型。 昭和61年10月、司法試験に合格(41期)。修習地名古屋で PC-9801VM21を入手。検察修習中にワープロ調書第1号を提出し、民裁修習中に書式と1ミリも異ならないワープロ判決書を提出する。平成元年4月、検事に任官。ハッキング・テクニックの習得とウイルスプログラムの作成に執念を燃やす。平成8年10月、インターネット環境が整うと同時に