女子中学生を窒息死させたとして、熊本県警に傷害致死容疑で27日逮捕された僧侶、木下和昭容疑者(56)。「優しく普通の人だったのに」。熊本県長洲町宮野にある、木下容疑者の自宅を兼ねた宗教団体施設周辺の人たちに、衝撃が広がった。 敷地内には居宅のほか、道場や人工の滝に打たれる小屋がある。隣に住む80代の女性は「数年前に仕事を辞めて宗教を始めたようだ。信者さんも多く、最近施設を建て替えて大きくした」と話す。 この女性によると、木下容疑者と近所とのトラブルは聞いていないが、夜に訪れる信者も多く、足音がよく聞こえていたという。 施設近くに住む別の女性は「数カ月前から何度か女の人の泣き声が聞こえてきた。施設内をうかがうと、若い女性が住職と別の男性の2人に手を引かれてお参りするような姿が見えた」と話した。