八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の建設の是非について、国土交通省関東地方整備局が住民から公募したパブリックコメント約5700件の内容が、全く同じ文言で同じ体裁の賛成意見だったことがわかりました。この賛成意見は、集まった意見全体の96%にのぼり、ダム推進派の大がかりな賛成“動員”と見られます。 “動員”が判明したのは、国交省関東地方整備局が作成した八ツ場ダムの「検討報告書」へのパブリックコメント(意見公募)です。募集は10月6日から1カ月間行われ、5963件の意見が集まりました。 同整備局が25日に公表した公募結果によると、このうち5739人の意見は、一字一句同じ内容の賛成意見でした。 表題や意見は印刷されており、提出者の名前や住所を手書きで書き込む署名用紙のような形式になっています。職業欄に「市議」「議員」と書かれたものも複数ありました。ほとんどが埼玉県在住者から提出されたものとみら