文部科学省が早稲田大学への天下りをあっせんしていた問題で、発覚を免れるために文部科学省が行っていた隠蔽工作の詳しい内容がNHKが入手した内部資料で明らかになりました。職員のOBが再就職を仲介したという設定にしたうえで、実際にはなかった会話のやり取りまで考えていて、国の監視委員会は極めて悪質な隠蔽工作だとして全容解明を進めることにしています。 文部科学省は、今回、元局長の天下りを直接、早稲田大学に打診していましたが、想定問答では、実際とは逆に大学側が受け入れを希望し、かつて大学に在籍した文部科学省のOBが仲介したことにしています。 関係者が面会した日時や場所など採用に至る経緯を細かく設定したうえで、大学がOBに対し「元局長とぜひ連絡をとってほしい」と伝えたとか、OBが大学に「元局長の感触はよかった」と連絡したなど、実際にはなかった会話のやり取りまで考え、元局長と大学側、それにOBに伝えていま