椎名誠さんの本にのっていたスパゲッティをときどきつくる。 「スパゲッティ・ア・ラ・マヨ」みたいななまえだったとおもう。 ゆでたてのスパゲッティに、かつおぶしとショーユ、それにマヨネーズをかけて すばやくまぜる、という、ただそれだけの「料理」で、 ただそれだけなのに ひじょうにおいしい。 きのうのおひるごはんとして、高校生のむすこに この「スパゲッティ・ア・ラ・マヨ」をつくると、 あろうことか半分以上ものこされてしまった。 いつもながら「ほんとにおいしいなー」と感心しながらわたしはたべたのに、 むすこはいっしょにつくったチャーハンばかりに手をだし、 けっきょく「スパゲッティ・ア・ラ・マヨ」をのこしたまま 「ごちそうさま」とつぶやいた。 たべもににたいするこのみがゆるやかで、 わたしがつくるへんな料理でも (味つけもだけど、メンとごはんというくみあわせにおいても)、 文句をいわずたべてくれるこ