<日本の参加で交渉促進> 日本のTPPへの参加は、アメリカを除けばどこの国も反対はなく、カナダとメキシコはむしろ日本の参加に驚いて慌てて参加を決めている。2国はNAFTAで相当アメリカに痛めつけられていたこともあり、TPPには二の足を踏んでいた。しかし、日本市場でアメリカだけが有利になっては困るため、渋々の参加だった。アメリカ以外の10カ国は、日本がアメリカの強引な主張に対して歯止めをかけてくれると期待したのだ。 ところが、日本の交渉姿勢は明らかに期待に反してしまったようだ。まだたった2回(18、19回)の全体会合しか参加していないが、アメリカのお先棒を担ぐような従順な交渉姿勢ばかりだからだ。秘密交渉とやらで、全容はよくわからないが、少なくとも、私がブルネイで接したNPOの大半はTPPに疑問を持ったグループであり、日本があらゆる分野でもっとしっかりした主張を展開してくれると思っていたのに、