逆境とも言える中、Oracleはどのように駒を進めるのか。1つは強みを持っている業界特化型のSaaSだろう。こちらは、すでに海外では実績もあるが、それがそのまま日本でも受け入れられるわけではないのが難しいところだ。続いて力を入れるのは、昨年から本格参入したDatabase as a Serviceだろう。こちらはある意味Oracleの本丸、オンプレミスのOracle Databaseとの棲み分け、使い分け、組み合わせを顧客がどう理解するかが成否の鍵となりそうだ。 医療領域の攻めどころ 日本オラクル 常務執行役員 クラウド・テクノロジー事業統括 公共営業統括本部長の白石昌樹氏は、地方創生、雇用創出といった面からクラウドの活用が求められていると言う。その理由はもちろん、日本が直面している少子高齢化の課題があるから。少子高齢化は地方からの人材流出にもつながる。これは、地域における高齢者の医療や介