2008年10月24日 更新 永久影の底が見えた!「かぐや」地形カメラが撮影 10月23日(米国時間)発行のアメリカの科学誌「サイエンス」(オンライン版)に、月周回衛星「かぐや」の地形カメラが撮影した南極シャックルトンクレータの永久影部分の立体視画像が掲載され、このクレータ底部の表面付近には氷としての水(水氷)の存在する証拠が確認できなかったことを発表しました。 シャックルトンクレータは南極近くにあり、その内部にはほとんど日光のあたらない永久影の部分が存在します。その影の部分の詳細な立体視画像の撮影に、世界で初めて成功しました。 その結果から、クレータ内部は90Kより低い極低温状態であることや、クレータ底部の表面付近に水氷が大量に存在する可能性がないことを明らかにしました。 今後、永久影が存在すると見られる他のクレータについても同様に、解析を実施していく予定です。 (画像:(C)J