たいていの人間は小説を読んでいる最中に ●「女」が登場すると、人相風体の描写が一切なくとも「若い女」だと思い込む。 ●「若い女」が登場すれば、「若く美しい女」に違いないと思う。 ●だから、「女」や「若い女」が登場した直後に、 「女が振り返った。年の頃は五十前後」 とか、 「若い女のほうは、つぶれた屋外便所のような顔をしていた」 などという描写が続くと、なんだかちょっとびっくりする。 とゆーような法則がある気がするのです。 これは私が小学三年生のときに見出した『読書の法則〜登場人物編その1』です。 せっかく法則を見出した以上は、それを活用しなけりゃなりません。 というわけで登場人物は女ばっかりなので新しい登場人物が出てくるたびに無意識のうちに若く美しい女かなと思っていると、そういう人物は最後まで出てきませんでした、あるいは出てきたと思った次の瞬間に退場しました、という小説が発表されれば、伏線