KY文学者、夏目漱石 「空気読む」「空気読めない」という日本的な題材の作家といえば、夏目漱石だろう。 その「空気読めない文学」の出発点が「坊ちゃん」。だから、文部省推薦「空気」の科目の初心者テキストとしては、これが一番だろうと思う。 とりあえず、そんな夏目作品と空気の関係を略記メモ。 空気読みません文学=夏目漱石 夏目漱石の作品はみんな、「空気を読んで生きる人間」を「空気を読まない観察者」が眺めることで成立する。それは、イヌを眺めるネコの視点だ。人間社会の「普通の行動」というものがネコの目から見ると、奇妙で歪んだものとして写ることになる。 でも、そのあたりチャンと語りだすと本一冊になってしまうので、有名どころを「空気」という視点から概観してみました。 一応、各作品を知っている人を対象にして語っているため、ネタバレ面もあるので注意。でもまあ、ネタがばれてつまらなくなるような小説じゃあな