年末に開催を控えた冬の祭典、コミックマーケット。この通称"コミケ"は3日間で実に約50万人以上の来場者を記録する、日本最大規模のアニメやマンガの同人誌即売会イベントです。パロディや二次創作の作品を中心に、約3万5千組ものアマチュアのクリエイターと来場者が一緒に盛り上げようとする意識が強いのも特徴といえます。 しかし、パロディや二次創作につきものなのが「著作権」問題。コミケに限らず、今や誰もがブログやtwitterで情報を発信できる「1億総クリエイター」と言われる時代に、「著作権」をどう考えるか――。 アニメ会社ガイナックスの設立者で、現在は大阪芸術大学客員教授の岡田斗司夫氏は著書『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』の中で、著作権問題を専門とする気鋭の弁護士・福井健策氏と縦横無尽な議論を繰り広げています。 岡田氏は、アマチュアがVOCALOIDで作った楽曲が大人気になる事例などを挙げ、「従