肝臓癌(肝癌)が進行してしまい、抗がん剤も効果がない癌細胞に対して、鉄分を 除去することで、癌細胞の増殖を抑えることに山口大学の研究グループが成功しました。 癌細胞の増殖に必要だった鉄分がないため、肝臓がんの進行が抑えられるとのこと。 今回の新治療法を行った患者の5割が、肝臓がんの進行が止まったり、癌が縮小した とのことです。これまで、肝臓がんは、癌部分を切除しても再発がしやすく、また、 肝臓がんが進行してしまうと、抗がん剤もあまり効かなくなるケースが多かった。 今回の研究内容を詳しく説明します。まず、肝臓がん患者の体内にある鉄分を尿と 一緒に排出する薬剤(鉄キレート剤)を肝臓の動脈に直接投与しました。末期癌状態の 肝臓がん患者10人に対して、隔日でこの薬剤(鉄キレート剤)を平均2ヶ月の間、 注入してみたところ、2人で癌が縮小し、3人で癌の進行がほぼ止まりました。 この治