国立がん研究センターなどが全国の約5万人を追跡調査したところ、魚介類を たくさん食べている男性は、糖尿病になるリスクが最大で3割減にもなっている ことがわかりました。これは、魚介類の脂に含まれている不飽和脂肪酸(アクリル酸、 オレイン酸、リノール酸、リノレン酸など)が、血糖値を下げるインスリンの分泌を 促しているためと考えられます。今回の調査の仕方ですが、1990年代半ばから、 東京都、岩手県、長野県、…など、10の都府県在住の40歳から69歳までの 男性と女性を対象に5年間調査しました。この対象の内、971人が糖尿病に なってしまいました。971人の性別の内訳は、男性が572人、女性が399人 でした。調査対象を魚介類の摂取量の違いによって4つのグループに分けたところ、 男性の場合ですが、最も多く魚介類を食べているグループが、魚介類を食べている 最も少ないグループに比