●テレビ朝日「オタクの末路はホームレス」秋葉原編:「アサリ屋」は実在するのか? 場所や日程の組み替えは個人的に問題だと思わないのだが、やはり売って値段がつくような品物が、秋葉原のゴミ袋に入っているというのが気になる。 しかし、問題の本筋は、こうした報道が「ホームレスになってしまうような非」をホームレスの側に押しつけ、現実のホームレスを産み出すような社会構造を擁護してしまっていることだろう。 「ワーキングプア」とは、「(真面目に)働いているのに貧困である」ことを明確に示した言葉だが、「ネットカフェ難民」という言葉からは社会構造の問題をうかがい知ることはできない。 その結果、貧困層に対する「誤った指摘」が生まれることになる。 その具体例が、愛・蔵太による「ネットカフェ難民なんてただの報道の演出です」という記事だろう。ここに「貧困層に対する誤った理解」が、既存の「マスコミ不信」とシンクロする形で