2004年、母体が異なる会社が合併して誕生した東京海上日動システムズ。社員を信頼し切る社長が進めた組織の壁を越えた交流が、社員一人ひとりの個性を大切にした自律型組織として働きやすさを生み出している。 他人との競争ではなく、自分の能力をいかに高めて組織に貢献できるか――そうした発想の中で「世界一」の企業を目指す。 3社合併によって起きた働き方改革 東京海上日動システムズは、2004年に東京海上システム開発、日動火災システム開発、東京海上コンピューターサービスが合併して誕生した、東京海上グループ全体のIT戦略を担うシステム会社だ。 合併前、それぞれ300人前後の規模だった会社が1気に約1400人もの大所帯となった。以前はある程度社員同士が顔なじみで、困ったことがあれば誰に聞けばいいか分かっていたのが、急に顔と名前が一致しない規模になってしまった。 そのため、コミュニケーションが希薄になる、社員