長年、就職人気ランキングでトップクラスにあったメガバンクが、2019卒から軒並み採用を減らす。その中でも前年の約1400人から半減と、削減幅の大きいみずほフィナンシャルグループの2018年の採用スローガンは「みずほらしくない人に会いたい」。量だけでなく質の面でも、大きな方針転換を打ち出している。 背景にあるのは、盤石の就職先とされてきたメガバンクを包む危機感だ。 「捨てるときに見てもらえるのです、紙は」 みずほフィナンシャルグループ(FG)は3月、大手就職情報サイト「マイナビ」を通じて、2019卒向けの採用パンフレット7万部を、同サイトに登録している学生に配った。今どき、紙のパンフレットを就活生が読むのだろうか?との疑問に対し、みずほの採用担当者はそう、念を込める。 パンフレットの表紙には、黒いゴシック体で「みずほらしくない人に会いたい」と記されている。ページをめくれば「私たちは、今の〈み