行き場の無くなった不良少年たちを全国から集め、過激なスパルタ教育を施す男塾。そこに籍を置く塾生たちの根性や友情、死闘を描く物語。初期は軍国主義テイストのギャグ漫画であった[注釈 1]が、途中から信念を掛けての上級生との決闘、ライバル学校との抗争、闇の世界で繰り広げられる格闘トーナメントなどのバトル中心の展開へとシフトして、連載期間6年余り・単行本全34巻という長丁場の人気漫画となった。 登場人物のほとんどが中国拳法やインド・エジプトなどに伝わる様々な武術の達人とされ、物語中期には15人以上におよぶ主要人物に満遍なく見せ場が与えられている。また闘いの舞台には様々な仕掛け、特殊な決闘方法を用いたものが大半であり、各々がトリッキーな秘技を駆使することにより、バリエーション豊かな死闘が繰り広げられる。 作者の宮下は、「人を死なせないことを意識して描いた」と語っており、死んだ(と思われていた)人物が