棋界の頂点に長年君臨する天才・羽生善治氏と、サイバーエージェント社長の藤田晋氏が対談。リスクある決断を迫られた時なにを考えるか、また歳を重ねることで得られる強みと弱みなど、勝負師にしかわからない心の動きを語り合いました。(この対談は2006年に行われたものです) リスクの裏には、楽しさとやりがいがある 藤田晋氏(以下、藤田):今日は来ていただいてありがとうございます。 羽生善治氏(以下、羽生):どうも、よろしくお願いします。 藤田:防衛戦を終えたばっかりで? 羽生:そうですね、それは先週ですね。 藤田:年間に何個くらいそういうタイトルってあるんですか? 羽生:タイトル戦の数は7つあるんですけど、トーナメント自体は12~13くらいあって。ただ全部結果次第なんで、年によってかなりタイトルの数は増えたり減ったり。最後、決勝のところだけは地方やいろんな場所に行って、旅館・ホテルでやって演出に対応す