「こんなバンドがシアトルから現れるなんて!」 このアルバム、『Go With Me』を友人たちと共に初聴した時に、思わず自分の口からそんな言葉が出てきた。 元々、ボーイング社やマイクロソフトにスターバックスといった、誰もが知っている一流ブランドの発祥の地でもあり、近年では日本にも浸透しきった感のあるこれまた大規模なビジネス、アマゾンの成功により、見る見る内に大都市化・高級化していくシアトルにおいて、いまだに労働者階級の雰囲気が染み付いているウェスト・シアトル(ちなみに、ここはシアトルのローカルシーンを支える2大インディー・レコード・ショップの一つ、Easy Street Recordsの本店のある地域でもある)の少し風変わりなビーチ、アルカイ・ビーチ・パークで撮影されたのでは?と思わせられる陽光に照らされた女性を写したジャケットが示すように、ザ・ペイング・オブ・ビーイング・ピュア・アット・