今年5月、ジョン・アイケンベリー教授(米国プリンストン大学)は外交専門誌”Foreign Affairs”に寄稿して、「国際秩序を守る試みは、日本の安倍晋三とドイツのアンゲラ・メルケルという2人の指導者の肩に懸っている」と喝破した。ドナルド・トランプ大統領の暴虐によって、自由な国際秩序は危機に瀕している。リベラル派の良心と呼ばれる国際政治学者は、そのことを憂えて日本とドイツの両首相にラブコールを送ったのである。 「小池」「前原」から返し技を食らった安倍首相 ところがその日本とドイツの政治が今月、相次いでトラブルに見舞われている。 9月24日に行われたドイツの総選挙は、メルケル首相率いるCDU・CSUが順当に勝利した。しかしよく見れば得票率は4年前よりも減っているし、さらに大きく減らした社会民主党は早々に連立からの離脱を宣言した。しかも極右政党「ドイツのための選択」が大躍進しているので、今後
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