低炭素社会へ向けて、より開かれた「実行計画」を 声明 2008年7月30日 昨日、日本政府は「低炭素社会づくり行動計画」(以下、行動計画)を閣議決定した。この行動計画は、先頃発表された「福田ビジョン」(6月9日)および「地球温暖化問題に関する懇談会」提言報告書(6月19日)を具体的に実施に移すための計画という位置付けになっている。ビジョンを展望のままで終わらせずに、気候変動対策を前に進めようという姿勢自体は歓迎したいが、今回の行動計画に対し、大きく以下の3点について、WWFジャパンは大きな懸念を抱いている。 1.作成プロセスが極めて不透明 行動計画は、福田ビジョンおよび懇談会報告書が発表されてから、わずか1ヶ月半という極めて短い期間にとりまとめられた。その対象期間や、京都議定書目標達成計画との関係・位置付も不明だが、福田ビジョンの実現を目指すのであれば、2050年までを見据えた計画となる