鳩山内閣発足から5日で50日目。この間、文部科学省では「学力テストの縮小」など、従来の教育政策とは向きが異なる政策が次々と打ち出されている。その下敷きになっているとみられるのが、日本教職員組合(日教組)が策定した「政策制度要求と提言」と題する「日教組政策集」だ。政策集には、まだ陽の目を見ていない要求が多く盛り込まれており、これから議論の俎上(そじょう)に上ってくる可能性がある。 「日教組政策集」は、民主党のマニフェストなど選挙戦で掲げられた同党の教育政策の源流にあるもので、すでに鳩山内閣で打ち出された政策が日教組の意に沿っていることを裏付ける内容となっている。3月に発刊され、日教組系議員らを中心に党内に持ち込まれていた。 これを受けて民主党は総選挙に向けた党政策集「INDEX2009」を7月17日に策定。その中で(1)文部科学省を中央教育委員会にする(2)授業内容などを定めた学習指導要領の